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「歴代誌が証しするキリスト」

2017.8.13.(日)

神戸メノナイト・キリスト教会・奨励(予定メモ)

「歴代誌が証しするキリスト」

宮平光庸

1.歴代誌の特徴

*アダムに始まりダビデ王朝と神殿建設などの歴史的重要事項の記述を中心とするが、出エジプトやバビロン捕囚などは省かれている。

 *ユダヤ教の聖書(律法、預言者、諸書)では諸書の最後に置かれているが、聖書の最後の書としては未完成の感を免れず、補完を予期させる。

 *キリスト教の旧約聖書では、サムエル書と列王記に続き、歴代誌上はサムエル記と歴代誌下は列王記と重なる記述が多い。

2.歴代誌が証しするキリスト

*ダビデの家系から生まれる救い主が真の王である(ルカ2:11)ことを予期している。

*イスラエル王国では全ての王が悪い王であったが、ユダ王国では悪い王の中にも良い王が現れた。

 *悪い王の下では偶像礼拝がはびこり神の怒りを招いたが、良い王の下では律法書の発見に伴って宗教改革が行なわれた。

3.歴代誌の教訓

 *ダビデ王の家系から第二のアダムが現れる神の祝福を受けたが、ダビデ王 

  の姦淫と殺人の罪は歴代誌から省かれている。

 *良い王であったヒゼキヤも高ぶれば神の怒りを招き裁きが宣告されるが、悔改めれば憐みの神は祝福をもたらされる。(歴代誌下32:24~26)

 *悪い王であったマナセでさえ罪を悔改めて神に立ち返れば、神は彼の祈りを聴かれた。(歴代誌下33:11~13)

4.大切な罪、悔改め、救いについて

 *新約聖書に出てくる律法学者やパリサイ人は十戒の霊的な真意を理解せず、外面的に捉えていた。

 *現代のユダヤ人は、罪を病気として、悔改めを病気の処方箋として、救いを健康な状態と理解しているようである。

 *人間の最終的な敵である死の原因について、主イエスによる「山上の説教」のような神の律法理解が必要不可欠だと思われる。

以上


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